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2/11~12「海士ふるさと学」研修会を実施しました!


こんにちは。高野です。

先日、海士町内にて「海士ふるさと学」研修会というイベントを
実施させていただきました。そのご報告を、お送りいたします。

今回は、町内の日頃地域でご活躍の8名の方々に
ご参加いただき、豊田地区にて行いました。
目的は「地域の力を引き出す『地元学』という手法を用いて
地域にかかわる際のまなざしや姿勢について学ぶ」というものでした。

1日目の午前中。オリエンテーションにて地元学のご紹介を
させていただいてから、地域のみなさんとご対面して
お互いに自己紹介をして、いよいよスタートです。

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4つのグループに分かれて、
それぞれに普段の暮らしのお話についてお伺いしました。
季節ごとの食べものの話、江戸時代から受け継がれるお祭りの話、
お嫁に来た時のお話や「おかげさま」という気持ちについてなど。
だんだんと、お話が盛り上がっていきます。

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午後には、お話の中に出てきたものを見せてもらうために
外へフィールドワークに出かけました。手しごとの道具や、畑で作っている
お野菜についてなど、実際に見せてもらいながらお話を聞いていきます。

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2日目は、午後1時から公民館にて発表会の日です。
午前中は、前日にお話をお聞きしたことを元に資料作成を
行いました。模造紙やスライドを使って作成していきます。

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そしていよいよ、公民館にて地域に学んだことについての発表会です。
地域行事のお大師さん講のお話や、地域のつながりのお話。
岩海苔作りや漬物作り、大工仕事や受け継がれる神楽のことなど。

参加者のみなさんがお話の中で印象に残ったことなどを
お一人ずつ発表されました。豊田の方々、役場や教育委員会の方々なども
お集まりいただき、会場は30名を超える人たちでいっぱいになりました。

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発表会の最後には、足をお運びいただいた会場のみなさんから
ご感想をいただきました。「みなさん上手くまとめられていて、
びっくりしました。(地元のことでも)初めて聞いたこともあって、
本当に良かったです。」などのお声をいただきました。

また、作成した資料は、お話を聞かせていただいたご本人へ
手渡しでプレゼント。盛り上がるお話は、その後の茶話会へと続いていきました。

茶話会終了後には、参加者のみなさんと振り返りの時間となりました。
2日間を通して気づいたことや感じたことなどについて、ペアインタビューや
グループに分かれて、また最後には全員で輪になって感想を共有し合いました。

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振り返りワークショップでは、参加者の方から
「仕事で保健師として関わっていく中で、みなさん一人ひとりの背景に思いを
馳せて関わっていきたいと改めて思った」という感想も聞かれました。

最後に、事後アンケートの中でいただいた
ご意見やご感想について、いくつかここでご紹介します。

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Q.参加されて、気づいたことや感じたこと、印象に残ったことは何ですか?

●どうやって生きていったら良いか分からないという今の若い人に、
おばあちゃんたちの話を聞かせてあげたい!と思いました。
いつかあんな風に近づけるように、頑張りたいと思いました。

●高齢者の話を聴くことの楽しさや深さを垣間見れた。
自分の親や祖父母ともっとしっかり話をしようと思った。

●70代ぐらい以上の方は、ものすごい苦労をしている。
女性は女性ならではの苦労があると思った。反面、70代以下になると
ライフスタイルなどは大きく変わっているので、昔ながらの話を今聞いておかなければと思った。

●地域の高齢者が持つ考え方や心の持ち方こそ、地域の財産であり、
受け継いでいかないといけないもの、さらに言えば日本の財産であり、
広く伝えていかないといけないものではないかと思った。

●核家族化が進み、子や孫に伝わっていたであろうおじいちゃん、
おばあちゃんの生き方や考え方が今は伝わりにくくなっているのは残念であり、
そこを何とかしないといけないと感じました。

●「昔は苦労したけど、今は幸せ」と思えるのが、すごいなぁ、
生き方が素晴らしいなぁと思いました。

Q.地域と関わりながらお仕事やご活動をされる際に、
大切にしたいと思っていることは何ですか?(過去とこれから含む)


●それぞれに歴史があって、それが今の価値観や生き方につながっている、
その歴史も含めて個人一人ひとりに目を向けて地域を見るようにしたいです。

●自分の意見や想いを話す前に、まず相手の話を聴くことから始める。

●住民、町民という漠然とした大きなくくりではなく、おじいちゃん、おばあちゃん、
おじさん、おばさんなど、暮らしている一人ひとりの顔を浮かべながら仕事をしたい。

●地域の方の想いを引き出し、それを具現化すること。

●高齢者の知恵を残し次世代に伝えること。

●人とのつながり、信頼を壊さない。何事にも興味を持つ。自分の中の常識は忘れる。

Q.2日間の内容の中で、今後のお仕事やご活動に活かしたいと
思われたことがあればお教えください。


●「あるものを見つける」ことが、地域の元気につながることを学べたので、
地域の人たちの人生や生活を聞いて、反応で返したり、その後の仕事で返すようにしていきたいです。

●話を聞く方法(具体的に聞く、驚くなど)を、これから使っていきたいと思いました。

●まずは自分が手をかけた暮らしをしていくことが大切だと思う。

●おじいさんおばあさん方の、これまで生きてこられてたどり着いた考え方、
生き方を子どもたちに語っていただく場を設けられたらと思います。
おじいさんおばあさんと一緒に住んでいなかったり、離れていたりする子には、
とても新鮮で、心に残る話だと思います。「おかげさん」とか、相手に何かして
あげるという考え方や行動は、今の子どもたちにとても必要なことだと思います。

●小-中学校でのふるさと学習などで、地元学的な要素を取り入れていってはどうだろうか。

●みんなそれぞれに、それぞれの歴史だとか、日々の生活、特技などを持っていると
いうことを忘れずに、出会いの一瞬一瞬を大事にしていきたい。

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地域には、その風土にあった暮らし方や、知恵に富んだ生き方の
先生たちがいっぱいです。日常に戻っても、そんな先生たちから
日々学び続けていきたいですね。

足元にあるものを見つけることができたら、
それこそが「海士ふるさと学」。

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         (江戸時代から続くお祭り 「ホーラエンヤ」)

受け継がれてゆく地域のお祭りと共に、
みなさんの地域への想いが次世代へと脈々とつながり、
海士の子どもたちの生きる力を育むものへとなりますように。

今回は豊田地区や研修会にご参加いただいたみなさん、
2日間本当にありがとうございました!!


2012年2月29日 11:09