目的は、地域のみなさんの生きる知恵やこれまでの歩みについて
ありのままを聞き書きしてまとめ、学んだことを発表して地域へお渡しするという
一連の流れを通して地域と向き合い、学びを得ることでした。
~プログラムはこちら~
■10/29 到着→オリエンテーション→地域へご挨拶→事前交流会
■10/30 名物ガイドのじっちゃんの地域講座→終日フィールドワーク
■10/31 フィールドワークと資料作成→発表会→交流会
■11/1 振り返りの対話の場→お世話になった方々を訪問
■11/2 まとめの対話の場→船出
■11/3 (延泊者のみ)町内イベント・ボランティア祭り参加
地域を歩き、足元に「あるもの」を探していきます。
地元の案内人の方と一緒に、5人ずつ4グループに分かれてのフィールドワーク。
学生さんたちはとても熱心に質問を投げかけていました。

じゃ~~ん!!
こちらは、秋の味覚、山からの恵み「フユビ」です。
アケビ科の植物で、正式にはムベと呼ぶそうですが、海士ではフユビと呼ばれています。
種のまわりの果肉がやさしい甘さで、美味しいおやつに。
グループで道を歩いていたら、今採ってきたからと、いただきました。感謝です。

3日目の夕方には、公民館にて発表会を行いました。
直前まで、みんな必死になっての資料作成。何とか間に合わせることができました。
発表会には、崎地区からお世話になった約20名の方々、それから
役場や教育委員会の方々もお越しいただき、それぞれのグループが学んだことをプレゼンしました。

内容は、昔ながらの遊び、農具や漁具の使い方、
料理の仕方や加工品作り、水をどう確保してきたのかなど、幅広いものになりました。
商店2軒のお話も。どちらも物を買いに行くお店というだけでなく、
人が集い地域の助け合いの力を感じることができる場であることに
とても感動した、という参加者の感想も聞かれました。
また、案内人の方々の生い立ちから現在の暮らしまでのお話は
手作りの冊子『崎地区生活全集』にまとめて、学生さんたちから1人1冊ずつ手渡しをしました。
発表会の後には、全員での夕食交流会。
大盛り上がりのうちに夜が更けていきました。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
今回のイベントを終えての、学生さんたちや
受け入れていただいた地域の方々の感想の一部を紹介します。
【上智大の学生さんより】
●もともとご高齢の方と話すことは好きだったのですが、
ここまで深く話すことはなかったので嬉しかったのと、
時間や体験を共有することで、こんなにも距離を近づけることが
できるんだ、という気づきがありました。
●崎の方々は、とっても温かくて、
人とつながるってこういうことなんだなぁと実感しました。
東京に生まれ育った私にとって、崎は「帰ってきたい場所」になりました。
●人と対話することの大事さ、楽しさに改めて気づいた。
●過疎地のイメージ、高齢者のイメージが大きく変わった。
将来の仕事に対する考えが変わった。しがらみに捉われずやりたいことをやろうと思った。
【崎地区の方々より】
●発表を聞いて、崎に生まれてよかったと思った。
●聞かれるまですっかり忘れてたことも、話している間にどんどん思い出してきた。
●(冊子をもらって)宝物をもらった。当たり前だと思っていたが、
崎は人情あるところで、そこに育ってよかったと分かったのが、一番よかった。
●(学生さんへ)また来年、来なさい。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
今回は、フィールドワークや発表会だけでなく
参加者同士の「対話の場」を重視してプログラムに織り込みました。

地域で学んでインプットしたことを、
互いに言葉を交わしながら少しずつ消化し、日常に戻っていくこと。
そのプロセスを通して、学びがより深まっていくのを感じました。
こちらは崎の庭先にあった、ザクロの花です。
鮮やかな色に見とれてしまいました。

この出会いが、海士に来てくれた学生さんたちにとって
将来の道しるべの一端となり、花となり実を結びますように。
そして、人情豊かな崎地区が、これからも変わらず元気で
いつまでも人を惹きつけてやまない地域でありますように。
今回のイベントも、多くの方々のお力を得て無事終了することができました。
本当に、ありがとうございました。