4つのグループに分かれて、
それぞれに普段の暮らしのお話についてお伺いしました。
季節ごとの食べものの話、江戸時代から受け継がれるお祭りの話、
お嫁に来た時のお話や「おかげさま」という気持ちについてなど。
だんだんと、お話が盛り上がっていきます。

午後には、お話の中に出てきたものを見せてもらうために
外へフィールドワークに出かけました。手しごとの道具や、畑で作っている
お野菜についてなど、実際に見せてもらいながらお話を聞いていきます。

2日目は、午後1時から公民館にて発表会の日です。
午前中は、前日にお話をお聞きしたことを元に資料作成を
行いました。模造紙やスライドを使って作成していきます。

そしていよいよ、公民館にて地域に学んだことについての発表会です。
地域行事のお大師さん講のお話や、地域のつながりのお話。
岩海苔作りや漬物作り、大工仕事や受け継がれる神楽のことなど。
参加者のみなさんがお話の中で印象に残ったことなどを
お一人ずつ発表されました。豊田の方々、役場や教育委員会の方々なども
お集まりいただき、会場は30名を超える人たちでいっぱいになりました。

発表会の最後には、足をお運びいただいた会場のみなさんから
ご感想をいただきました。「みなさん上手くまとめられていて、
びっくりしました。(地元のことでも)初めて聞いたこともあって、
本当に良かったです。」などのお声をいただきました。
また、作成した資料は、お話を聞かせていただいたご本人へ
手渡しでプレゼント。盛り上がるお話は、その後の茶話会へと続いていきました。
茶話会終了後には、参加者のみなさんと振り返りの時間となりました。
2日間を通して気づいたことや感じたことなどについて、ペアインタビューや
グループに分かれて、また最後には全員で輪になって感想を共有し合いました。

振り返りワークショップでは、参加者の方から
「仕事で保健師として関わっていく中で、みなさん一人ひとりの背景に思いを
馳せて関わっていきたいと改めて思った」という感想も聞かれました。
最後に、事後アンケートの中でいただいた
ご意見やご感想について、いくつかここでご紹介します。
*******************************
Q.参加されて、気づいたことや感じたこと、印象に残ったことは何ですか?
●どうやって生きていったら良いか分からないという今の若い人に、
おばあちゃんたちの話を聞かせてあげたい!と思いました。
いつかあんな風に近づけるように、頑張りたいと思いました。
●高齢者の話を聴くことの楽しさや深さを垣間見れた。
自分の親や祖父母ともっとしっかり話をしようと思った。
●70代ぐらい以上の方は、ものすごい苦労をしている。
女性は女性ならではの苦労があると思った。反面、70代以下になると
ライフスタイルなどは大きく変わっているので、昔ながらの話を今聞いておかなければと思った。
●地域の高齢者が持つ考え方や心の持ち方こそ、地域の財産であり、
受け継いでいかないといけないもの、さらに言えば日本の財産であり、
広く伝えていかないといけないものではないかと思った。
●核家族化が進み、子や孫に伝わっていたであろうおじいちゃん、
おばあちゃんの生き方や考え方が今は伝わりにくくなっているのは残念であり、
そこを何とかしないといけないと感じました。
●「昔は苦労したけど、今は幸せ」と思えるのが、すごいなぁ、
生き方が素晴らしいなぁと思いました。
Q.地域と関わりながらお仕事やご活動をされる際に、
大切にしたいと思っていることは何ですか?(過去とこれから含む)●それぞれに歴史があって、それが今の価値観や生き方につながっている、
その歴史も含めて個人一人ひとりに目を向けて地域を見るようにしたいです。
●自分の意見や想いを話す前に、まず相手の話を聴くことから始める。
●住民、町民という漠然とした大きなくくりではなく、おじいちゃん、おばあちゃん、
おじさん、おばさんなど、暮らしている一人ひとりの顔を浮かべながら仕事をしたい。
●地域の方の想いを引き出し、それを具現化すること。
●高齢者の知恵を残し次世代に伝えること。
●人とのつながり、信頼を壊さない。何事にも興味を持つ。自分の中の常識は忘れる。
Q.2日間の内容の中で、今後のお仕事やご活動に活かしたいと
思われたことがあればお教えください。●「あるものを見つける」ことが、地域の元気につながることを学べたので、
地域の人たちの人生や生活を聞いて、反応で返したり、その後の仕事で返すようにしていきたいです。
●話を聞く方法(具体的に聞く、驚くなど)を、これから使っていきたいと思いました。
●まずは自分が手をかけた暮らしをしていくことが大切だと思う。
●おじいさんおばあさん方の、これまで生きてこられてたどり着いた考え方、
生き方を子どもたちに語っていただく場を設けられたらと思います。
おじいさんおばあさんと一緒に住んでいなかったり、離れていたりする子には、
とても新鮮で、心に残る話だと思います。「おかげさん」とか、相手に何かして
あげるという考え方や行動は、今の子どもたちにとても必要なことだと思います。
●小-中学校でのふるさと学習などで、地元学的な要素を取り入れていってはどうだろうか。
●みんなそれぞれに、それぞれの歴史だとか、日々の生活、特技などを持っていると
いうことを忘れずに、出会いの一瞬一瞬を大事にしていきたい。
*******************************
地域には、その風土にあった暮らし方や、知恵に富んだ生き方の
先生たちがいっぱいです。日常に戻っても、そんな先生たちから
日々学び続けていきたいですね。
足元にあるものを見つけることができたら、
それこそが「海士ふるさと学」。

(江戸時代から続くお祭り 「ホーラエンヤ」)
受け継がれてゆく地域のお祭りと共に、
みなさんの地域への想いが次世代へと脈々とつながり、
海士の子どもたちの生きる力を育むものへとなりますように。
今回は豊田地区や研修会にご参加いただいたみなさん、
2日間本当にありがとうございました!!
こんにちは。高野です。
遅ればせながら、先日海士町崎(さき)地区にて実施しました
上智大学総合人間科学部の「地域実践フィールドワーク」についてお伝えします。
その昔、後鳥羽上皇が最初にたどり着かれた崎地区の港。
歴史が古く、海の恵みが豊かで昔から漁業がさかんな土地でもあります。

目的は、地域のみなさんの生きる知恵やこれまでの歩みについて
ありのままを聞き書きしてまとめ、学んだことを発表して地域へお渡しするという
一連の流れを通して地域と向き合い、学びを得ることでした。
~プログラムはこちら~
■10/29 到着→オリエンテーション→地域へご挨拶→事前交流会
■10/30 名物ガイドのじっちゃんの地域講座→終日フィールドワーク
■10/31 フィールドワークと資料作成→発表会→交流会
■11/1 振り返りの対話の場→お世話になった方々を訪問
■11/2 まとめの対話の場→船出
■11/3 (延泊者のみ)町内イベント・ボランティア祭り参加
地域を歩き、足元に「あるもの」を探していきます。
地元の案内人の方と一緒に、5人ずつ4グループに分かれてのフィールドワーク。
学生さんたちはとても熱心に質問を投げかけていました。

じゃ~~ん!!
こちらは、秋の味覚、山からの恵み「フユビ」です。
アケビ科の植物で、正式にはムベと呼ぶそうですが、海士ではフユビと呼ばれています。
種のまわりの果肉がやさしい甘さで、美味しいおやつに。
グループで道を歩いていたら、今採ってきたからと、いただきました。感謝です。

3日目の夕方には、公民館にて発表会を行いました。
直前まで、みんな必死になっての資料作成。何とか間に合わせることができました。
発表会には、崎地区からお世話になった約20名の方々、それから
役場や教育委員会の方々もお越しいただき、それぞれのグループが学んだことをプレゼンしました。

内容は、昔ながらの遊び、農具や漁具の使い方、
料理の仕方や加工品作り、水をどう確保してきたのかなど、幅広いものになりました。
商店2軒のお話も。どちらも物を買いに行くお店というだけでなく、
人が集い地域の助け合いの力を感じることができる場であることに
とても感動した、という参加者の感想も聞かれました。
また、案内人の方々の生い立ちから現在の暮らしまでのお話は
手作りの冊子『崎地区生活全集』にまとめて、学生さんたちから1人1冊ずつ手渡しをしました。
発表会の後には、全員での夕食交流会。
大盛り上がりのうちに夜が更けていきました。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
今回のイベントを終えての、学生さんたちや
受け入れていただいた地域の方々の感想の一部を紹介します。
【上智大の学生さんより】
●もともとご高齢の方と話すことは好きだったのですが、
ここまで深く話すことはなかったので嬉しかったのと、
時間や体験を共有することで、こんなにも距離を近づけることが
できるんだ、という気づきがありました。
●崎の方々は、とっても温かくて、
人とつながるってこういうことなんだなぁと実感しました。
東京に生まれ育った私にとって、崎は「帰ってきたい場所」になりました。
●人と対話することの大事さ、楽しさに改めて気づいた。
●過疎地のイメージ、高齢者のイメージが大きく変わった。
将来の仕事に対する考えが変わった。しがらみに捉われずやりたいことをやろうと思った。
【崎地区の方々より】
●発表を聞いて、崎に生まれてよかったと思った。
●聞かれるまですっかり忘れてたことも、話している間にどんどん思い出してきた。
●(冊子をもらって)宝物をもらった。当たり前だと思っていたが、
崎は人情あるところで、そこに育ってよかったと分かったのが、一番よかった。
●(学生さんへ)また来年、来なさい。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
今回は、フィールドワークや発表会だけでなく
参加者同士の「対話の場」を重視してプログラムに織り込みました。

地域で学んでインプットしたことを、
互いに言葉を交わしながら少しずつ消化し、日常に戻っていくこと。
そのプロセスを通して、学びがより深まっていくのを感じました。
こちらは崎の庭先にあった、ザクロの花です。
鮮やかな色に見とれてしまいました。

この出会いが、海士に来てくれた学生さんたちにとって
将来の道しるべの一端となり、花となり実を結びますように。
そして、人情豊かな崎地区が、これからも変わらず元気で
いつまでも人を惹きつけてやまない地域でありますように。
今回のイベントも、多くの方々のお力を得て無事終了することができました。
本当に、ありがとうございました。
2011年11月15日 10:23
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こんにちは。高野です。
一昨日、海士の中学生と一緒に
地域の水について調べるフィールドワークに行ってきました。
歩いてきたのは、町内でも日本名水百選・天川の水が
こんこんと湧き出ている、水が豊富な保々見(ほぼみ)地区。
5グループに分かれて、道路や田んぼ道などを進んでいきました。
田んぼの向こうに海が見えます。
いつもとは違う道を行き、違う視点から眺めてみると、新たな発見がたくさんありました。

途中で出会った畑しごと中のおばあちゃんに
水がどこから流れてきているのかを尋ねてみたり。
飲み水、田んぼ水、外で野菜を洗う水など、使い方もいろいろです。
水のあり方が見えてくると、人びとの暮らしのあり方が見えてきました。
いつもは当たり前のようにあるけれど、
お陰さまで生かされているのだなぁとあらためて実感。
これからも、足を使いながら、水と地域の暮らしの密接なかかわりを
追っていきたいなと思います。
2011年7月 8日 09:34
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こんにちは。高野です。
今朝は、出勤前に、地元のお世話になっている漁師さんから
「アゴ(飛魚)が大漁だぞー」と電話がありました。
早速、港まで行ってみると、、、
船に大量のアゴが、どっさり!!!

6月から7月にかけての梅雨の時期に
隠岐へやってくるアゴは、まさに旬の味。
お刺身や、ミンチにしてアゴ団子を作り、揚げたりおつゆに入れて食べると絶品です。
漁師さんが水揚げしたアゴを
みんなで一つひとつ、網から手ではずしていきます。

冗談言ったり、笑い合ったりしながら
一緒に仕事をするのは、生活の知恵だなぁと、いつも勉強になります。
この日は、なんと!2万匹のアゴが出荷されました。
箱の数も、もう数えきれないくらいです。

今日の海士語録を一つ。
魚が網の目にびっしりと大量にかかることを、
「めーごったつ」と言うそうです。
由来は分かりませんが、おもしろい言葉だなぁと思い、
覚えようと思って繰り返して言っていたら、みんなで大笑いになりました。
アゴ漁の時期が過ぎれば、すぐに夏がやって来ます。
季節ならではの恵みをいただけることに、感謝する日々です。
2011年6月23日 17:33
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こんにちは。高野です。
今年も、夏野菜作りの季節がやって来ました。
畑をお借りして、地元の86歳のおばあちゃんに教わりながらの野菜作り。
土に触れながら、勉強になることがたくさんあります。
先日苗を植えてから、約3週間がたちました。
遠くに海が見えますか~?
ちょっと見えにくいかもですが、トマト、ミニトマト、きゅうり、なす、ピーマンを育てています。
最近、トマトの花が咲きました。 ^ ^

ピーマンの白いお花もかわいいなぁ。

そして、今年こそ念願の・・・!
スイカちゃんです。いつの間にかお花が咲いていました。
スイカとカボチャは、事務所の裏の畑に植わっています。

2年前に初めて畑をお借りして夏野菜を作らせてもらったとき、
地元のいつもお世話になっている農家さんが
「野菜は足音を聞いて育つんだよ~」
って、言われていました。
ホントにそうだなぁと、納得。
畑通い、楽しいです。
どうか、すくすく育ちますよ~に。。 ( > Λ < )
2011年5月23日 15:23
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