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【報告】「地域おこし協力隊・集落支援員等研修会」を開催しました


島根県隠岐支庁様より委託を受け、
海士町にて、島根県の地域おこし協力隊・集落支援員の方々を対象とし、
「聴く力」をテーマに研修を行いました。
その報告をこちらで行いたいと思います。

概要

概要は下表になります。

日時

2014/1/24(金) 13:30~18:00

参加者

島根県内の集落支援員、地域おこし協力隊など14名

趣旨

地域で仕事を行っていく上でのスキルアップと人材交流

実施内容

・アイスブレーキング

・巡の環の事業内容説明

・講義 なぜ「聴く力」が必要なのか

・聴く力を磨くワークショップ

趣旨

ここでは、なぜ集落支援員、地域おこし協力隊にとって「聴く力」が必要なのか、
「聴く力」とは何かを説明します。

【聴く力が必要な理由】


昨今は少子高齢化、産業衰退など、地域においてさまざまな課題が浮上しています。
政府や行政は法律や補助金等をもって、各地域に支援を行っています。
それは非常に重要なことではありますが、次の図のように、その支援は性質上top down型だと考えています。
地域を総合した形で認識したマクロな課題に対して、マクロな支援を行う、というものです。
その為、ミクロな現場では、その支援が必ずしも完全にマッチするものではない可能性があります。
そもそも、支援自体が届かない可能性もあります。


そこで、bottom up型の支援も併せて求められます。
各地域におけるミクロな課題を認識し、解決に向けた支援を行う。
また、必要に応じ、その地域の実情にあった形で、補助金の利用や自治体への提案を行っていく。
これを行うのは、地域に根ざし活動する集落支援員、地域おこし協力隊、民間団体などです。

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「ミクロ」というのは、つきつめると「人1人単位」です。
ある事象に対し、誰が困っているのか、何を求めているのかを把握し、
その人が幸せになるようサポートすることです。

しかし、その「困っていること」「求めていること」を把握することは
難しいものと考えています。(例えば、お隣さんの「今困っていること」「求めていること」を
理解することを想像してみて下さい。そもそも明確に困っていることや求めていることがあるのか、
それをどう聴きだすか・・・難易度が高いと思う人が多いのではないでしょうか)。

その相手のニーズを聴きだす上で必要な力が「聴く力」だと考えています。

【聴く力とは】

「聴く力」とは、次のことと定義します。

「心を開き、色々な感性を研ぎ澄まし、相手の想い、必要としていることを汲み取る力」

聴く力を磨くと、下記のことが実現しやすくなります。

・相手との信頼関係の構築
・相手の「本当のニーズ」の把握
・自分の「思い込み」に気づき、手放すことによる、より実際に即した行動の評価


今回は、この「聴く力」をテーマに、研修会を開催させて頂きました。


プログラムの様子

■アイスブレイキング

一方的な講義ではなく、実際に集まったメンバー間で「聴きあえる」関係を作ることは重要です。
そのため、まずはどのような人が来てくれたのか、全体で自己紹介を行いました。

キッチンタイマーを使い、30秒で

・名前、呼ばれたい名前
・普段している仕事
・今の気持ち

を話し、次の人に回していきました。

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■ワーク1 ペアインタビュー

巡の環の取り組み紹介の後、「巡の環で働く上で、聴く力を大切にしたい」と思ったストーリーを
弊社教育事業担当の石坂よりお伝えさせて頂きました。
その後、それぞれにとってなぜ「聴く力」が大切か、二人一組となり、交互にインタビューする形式で話して頂きました。


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■ワーク2 事実と推測を分ける

相手が事実として言ったことと、自分が理解したことは異なる事があります。
この事象を発生させているものを、「フィルタ」と呼ぶこととします。

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フィルタの存在が、相手の言ったことをそのままに理解することを妨げています。
このフィルタは、なくすことは非常に難しいのですが、そもそもなくす必要はありません。
フィルタの存在に気づいた上で、自分が理解したことを相手に確かめることが大切と考えています。

ここでは、実際に相手が言ったことと、自分の印象を区別することで、
自分の中に存在するフィルタに気づくワークを行いました。

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■ワーク3 「この2つの聴き方の違いはなんだろう?」

次に、ある2つの聴き方を動画で見てもらい、その違いは何か、全体で話した。
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テーマは同じものであったが、最初の聴き方は、「相手の課題を探る」事にフォーカスをあて、
「訊問型」であるのに対し、次の聴き方は「相手の魅力を引き出す」事にフォーカスをあて、「対話型」であった。

問題を探そうとしすぎるあまり、相手を詰問してしまうことで、相手は心を閉ざしてしまいます。
結果、本当の問題がわからないで関係が終わってしまいます。

そのようなアプローチではなく、相手の魅力を引き出し、楽しく話す中で、
想いを探ることが大事だと、我々は考えています。
その事を感じてもらう時間でした。


■ワーク4「よい聴き方」を実践してみる

これまでのワークを通じ、各自が「よいと思った聴き方」を実践する時間を設けました。
 

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7.おわりに

今回、「聴く力」をテーマに、半日という時間で講座を担当させて頂きました。
「聴く力」を磨くことは、剣道や書道などのように、果てなき探究と練習、
そして実践の日々を積み重ね、磨いていくものだと考えています。
我々も完璧ではない、参加者の皆さんと一緒に道を歩む仲間である、という想いを抱きつつ、
今回の研修を企画させて頂きました。

何より、島根県の各現場で想いをもって働かれている方々とお会いでき、素直に嬉しかったです。
参加してくださった皆さんと会ったとき、また話を聴くことができるのを楽しみにしています。

この報告に関する問い合わせ先
株式会社 巡の環 石坂 達
info@megurinowa.jp
08514-2-1966