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【報告】第1回めぐりカレッジ中級コース 海士町合宿を開催しました


※本イベントは終了しました。
なお、次回のめぐりカレッジは、次の日程となっております。

・第3期中級コース 2014年5月~10月

・第3期中級コース 海士町合宿 2014/5/3-6

・第5回入門コース 2014/6/20-22

 
2013/4/27(土)~30(火)の4日間、
地域コーディネーター養成「めぐりカレッジ」中級コースの海士町合宿を行いました。
 
 
大企業に属し、地域の交流施設を運営している方や、
地域活性化の仕事をされていくワークショップデザイナーの方、
地方自治体や地域で活動するNPOの支援をしている企業の代表の方、
地域コンサルとして独立をしていく方、、
多世代交流事業を立ち上げようとしている方、
6名が海士町にお越し下さいました。
 
 
4日間の合宿の拠点は、隠岐神社の元ユースホステル。
趣のある舞台で、対話と実践を通じた学びのプログラムを開催しました。
 
 
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【プログラムの趣旨】
 
■目指すべき方向性について

いつの時代も、世の中は課題だらけです。
 産業、教育、医療、福祉、政治・・・
きっといつまでたっても終わりはありません。
でも、そのままで放置をするわけにもいきません。
 
 
では、いま、僕たちが目指すべき方向性はどこなのか?
「課題解決に向けて挑戦し続けられる地域」
であることが大切だと考えています。
 
 
■その為に必要なこと

これからの時代の、地域のさまざまな課題解決のためには、
『その地域の想いをちゃんと聴ける力(いなかセンス)』と、
『その想いをちゃんとお客様に届けられる力(とかいセンス)』
を併せ持つ、「バイリンガル」な地域コーディネーターが必要だと考えています。
 
 
めぐりカレッジで育みたい「地域コーディネーター」とは、
「いなかセンス」と「とかいセンス」を兼ね備え、
地域内外関係者の期待値を調整して、
一緒に未来へ向かう橋渡しをできる人材です。

 
■地域コーディネーター中級コースの位置づけ

地域コーディネーター中級コースでは、
「顕在的ニーズの最適化」「不満を減らし納得に変える」事ができる人を
育てていきたいと考えています。
 

【プログラムスケジュール】
 

1日目(4月27日:土)

学びの仲間づくり/地域で仕事をする上での基本姿勢を身につける

時間

研修項目

内容

12:40

菱浦港到着

 

12:50

昼食

離島の生き残りをかけた挑戦・CAS商品を味わう

14:00

オリエンテーション

これからの時間の使い方を理解する。
今回の合宿への心意気を共有し、この3泊4日の学びの心構えをする。

15:00

巡の環の取組紹介

地域コーディネーターとして巡の環が大事にしていることをお伝えし、必要なことを学び取る。

16:00

「聴く力」を高める

地域コーディネーターとして大事なスキルである「聴く力」を高めるトレーニングを行う。

16:30

お互いを知るための時間

この3泊4日を共にすごす学びの仲間が、何を目指しているのか、どのような課題があるのかを共有し、相助関係を作る。

17:30

お風呂

島の憩いの場、ひまわりで温泉に入り、ほっと一息。

19:00

夕食

お互い自己開示して語り合う。

 

      2日目(4月28日:日)

地域の宝を守る人たちの想いを聴く

時間

研修項目

内容

7:30

朝食

交代で朝食準備を行う

8:15

一日のチェックイン

昨日の学びを消化し、今日に備える

9:00

神社へお参り

神社へご挨拶を行い、地域へ入る心構えをする

10:00

インタビュー

海士町の各現場で挑戦を続ける「地域の宝を守る人たち」へ、
インタビューを行う

12:00

昼食

 

13:00

自由時間

 

14:30

食材採り

地元のみっちゃんこと波多美知子さんと一緒に

山歩きをして季節の食材を探す

16:00

料理教室

みっちゃんから料理を教わり、一緒に作る

17:30

夕食

海士町の料理を楽しむ

 

3日目(4月29日:月)

地域で物事を推し進める難しさとそのヒントを学ぶ

時間

研修項目

内容

7:30

朝食

交代で朝食準備を行う

8:00

一日のチェックイン

昨日の学びを消化し、今日に備える

8:30

インタビューの発表準備

昨日インタビューした内容をまとめ、発表する為の準備を行う

11:00

対話のひろばのテーマ設定

午後の対話のひろばで、「皆で探求したいテーマ」を考える

12:00

昼食

近所を散策して気に入った店に入る

13:30

インタビュー

山内町長から、地域で物事を推し進めるためのヒントを学ぶ。

14:30

お風呂

島の憩いの場、ひまわりで温泉に入り、ほっと一息。

16:00

発表会

インタビューした内容を発表し、それぞれが
何を聴いたのか、どう感じたかを共有する

17:00

対話のひろば

これまで講師として来てくれた地元の方々と一緒に、
対話を通して探究する

19:00

夕食

イタリアで修行してきた海士出身の桑本千鶴さんによる、
島の食材をつかったイタリアンを楽しむ

21:30

二次会

島のスナックの雰囲気を楽しみ、皆で盛り上がる

 

4日目(4月30日:火)

学んだことを、日常へと持ち帰る

時間

内容

研修項目

8:00

朝食

交代で朝食準備を行う

9:00

学びのハーベスト

3泊4日で学んだことをしっかり振り返り、日常に持ち帰る

11:45

昼食

東京食肉市場で松坂牛にも匹敵する評価を受けている
隠岐牛を味わう

13:00

自由時間

海士町で過ごす残りの時間を思い残すことなく堪能する

15:15

出航

 

以下は、プログラムの内容をダイジェストで紹介していきます。


■プログラム一日目

オリエンテーション

まずは、対話を通じてお互いが学び合える関係を作るため、
しっかりと今回のメンバーで自己紹介を行いました。

 
その後、巡の環の取組、質疑応答の後、
「いい調整屋さんに必要な力は?」というテーマでダイアログを行い、
次のような意見が交わされました。

 
「ある村で、雇用促進住宅を設けて、20代を優先的に安い家賃で、住まわせてっていうことをやったんです。
で、実際に何が起こったかというと実際に住んでくれるんです、子供もいるんですけど。
でも、保育園は村外にあって
そこの地域の人たちは、子供たちには、村の中で暮らしてほしいのに、実は結局いなくなっちゃうんですよ。
そこの全体を見る、バランス感が大事」


「誰かの話を間違いなくきちんと聞いて、それをきちんと理解できる
自分の好き嫌い見たいな感情とは関係なく
そのひとが言っていることを、言っているままに理解できる力。
それが地域コーディネーターには必要なんじゃなかなって思う」
 
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ワークショップ「聴く力を高める」
 
地域の人の話を聴くときには、まずは相手の想いをしっかりと受け止める。
受け止めた内容に対しフィードバックを返し、深い対話を重ねていく。
これを積み重ねていくことが大事だと考えています。
 
 
今回は、「相手の話していることを、自分の先入観や判断を保留し、ただ話しているままに理解する」為の
トレーニングを行いました。
 
 
その後感想のシェアでは、このような声があがりました。
 
 
「自分のことに置き換え理解するのが「同感」で、
相手に身を置いていくのが「共感」。
自分は同感になりがちで、人の話を聴いていないのでは、と感じた」
 
 
「自分が話したつもりのことよりも、
範囲として少し大枠にとらえられていたかなって感じた」
 
 
「フィードバックでは、言ってないことでも、裏で思っていることをくみ取ってもらうと
改めて気づくことがあるし、単純にうれしい
それが何層にも重なっていくことで、新しい気づきが生まれてくる」
 
 
■プログラム二日目
 
インタビュー(農事組合法人サンライズうづか代表 向山 剛之さん、 
株式会社ふるさと海士 社長補佐役 奥田 和司さん、
さくらの家 所長 本多 美智子さん)
 
五月晴れの朝を迎えました。
すがすがしい気分で、神社へ参拝した後、
海士町の各現場で挑戦を続ける「地域の宝を守る人たち」へ、インタビューを行いました。
 
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それぞれの想いを受け止めた上で、感じたことを形にして、翌日に発表を行います。
 
 
■波多美知子さんと食材探し・料理教室
 
波多美知子さんと一緒に、林に分け入り、食材を調達しに行きました。
また、料理で使う食器や箸を、地域の人から教わりながら自分たちで作りました。
 
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地域の先輩たちから教わりながら、楽しく食事を囲みました。
 
 
【プログラム三日目】
 
■山内町長へのインタビュー
 
山内町長へのインタビューを行いました。
参加者の方々と、町長とで、想いの交換を行いました。
 
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印象的だったのは、
参加者の方からの「町長が考えていらっしゃってる、地域が活性化されている状態とは
どういう状態ですか?」という質問に、町長がこのように応えたことです。

 
「活性っていうのは改革だと思うし、
やっぱり惰性の仕組みを変えていくことじゃないかなと思う。
たとえば役場の仕事だって、一般の仕事だって、市民だって
惰性を破る、変えるっていうのはすごくエネルギーがいることなんで
それこそ、トップがいるかっていうことも大事だし
地域の人がどれだけ頑張るかじゃないかなって思います。
 
自らの仕組みをもう一回見直す、組織をそれに沿って変えていくっていうのが
それが改革だったり変革だったりすると僕は思うんです。
自分のことって往々にして気が付かないのでね。
 
それは、僕は馬鹿の一つ覚えみたいに言い続けてるんだけど
役場っていうのはトップが変われば、役員が変わる
役員が変われば役場が変わる
役場が変われば住民が変わる
住民が変われば地域が変わる
だから、順番はそうだと思ってます。
みんなトップの人は怠けてる人はいないんだけど
でも、職員に変われ変われって言っても変わらないんです。
自らが、今度の町長は違うな、変わったなっていうとこを見せることが大事だと思う。
 
それにいつも言ってるんですけど、元気、やる気、本気。
やっぱり元気でないと、健康でないといけないし、
やる気は、みんな持ってますけども、あとは本気度じゃないかなと。」
 
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■発表会
 
インタビューした方に対して考えたこと、感じたことを一人ずつ発表して頂きました。
 
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インタビューを受けた方にもお越し頂き、考えを交換しました。
 
 
■対話のひろば
 
島内からさまざまな方が集まり、ワールドカフェを開催しました。
 
 
テーマは「何を共有できたとき、心から仲間と思えますか?」です。
 

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「役割を担うことが大事」
「本気さ」
「共感できるもの」
 
など、多様なアイデアを交わす時間となりました。
 
 
【プログラム四日目】
 
■振り返り
 
この合宿で学んだこと振り返り、ダイアログを行いました。
 
参加者の方からは、次のような声があがりました。
 
 
「耳を傾けて、目を見て、話す事はすごい大事だし、
フィードバックで返してもらう事は、自分が言いたかった事がちゃんと言えてなかった事が、返ってくる。
僕これ言いたかったんだーって。
すごい楽しいキャッチボールが生まれるんだなぁ、と感じた」
 
 
「魂の籠った言葉は、聴く方にもすっとはいってくるんだなと。
伝えたい事がすっと入ってくるのはきっと、想いが言葉にのっているから、
だから言わんとしていることがわかる。
話す時に大事なのは自分の思いとか。信念とか。軸とか覚悟みたいな。
それがのらないと、人にも伝わらないし、聴こうと思っても上辺だけしか伝わらない。」
 
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【参加者の声】
 
後のアンケートで参加者の方々から聴いた、プログラムの感想を紹介します。
 
Q.振り返ってみて、今回の海士町合宿であなたが得たものは何ですか? 
 
実際に地域で活動している/しようとしている人たち(巡りの環の皆さん、参加した仲間、お会いした海士町の方々)とのつながり。これから地域に入っていくにあたっての腹くくり(実際に地域で暮らして活動し始めると、3日間では窺い知れない“びっくり!”や“ (;_;) ”という瞬間がたくさんあるのでしょうけど)。自分も含めて人が幸せに生きられる日本の地域づくりに貢献したい♪という想いもあらためて強くしました。そして、地域を担っていく過程でその場所やそこで暮らす人たちのことが大好きであることが、ものすごい力をくれることを出会ったみなさんから感じています。
これらは合宿の一次的お土産で、時間の経過とともに自分自身の中で他の経験とあわさって発酵熟成していくものがいくつもあると感じています。
・「聴く」ことの重要性
・巡りの環のみなさんと地域のみなさんの信頼関係。地域のみなさんが私たちを快く受け入れていただいたことから、純粋な「感謝」の気持ち
・山内町長の「惰性をいかに変えるか。それが地域活性化に必要なこと」というお言葉
・仲間
地域で暮らすための基本姿勢は、同じ現場を共有することが重要であること。
様々な関係者の中で、誰の声を聴くのか。応援し合う関係性が作れる相手を探す。
 
Q.この学びをこれからの日常にどう活かしていきますか?
 
まずは村中の人と話をすることから始めようと思ってます。
地元の人たちと共に歩んでいくことが本当に大切だと海士町でも感じたので。
村で既に大好きな場所や大切な人たちがいるけれど、
村に来た人に自慢できることを日々発見する楽しみを持ち続けたいですね。
・一つ一つの作業や仕事に、丁寧に時間をかけて取り組む。
・人と人の間には、時として「摩擦」も起こるが、それを恐れない。また、楽しむこと。
・「会話」も大事だが、「対話」を心がける。
取り組み地域は、人口が少ない。少ないことを利点としてなるべく全員と話す。
理解を得る、応援してもらう関係性を急がず確実に作って行くことを目指します。
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